はじめての子猫

Ⅰ 子猫をお迎えする準備


子猫はまだ赤ちゃんと同じようなものです。
余計なストレスを与えず、遊びすぎたり触りすぎたりしないように、
新しい生活の環境に慣れるようにしてあげましょう。

子猫を飼うということ

猫ブームとなった昨今、
「猫を飼うと癒される」「可愛いから家族に迎えたい」
とたくさんの人がペットとしての猫に注目しています。
散歩がいらない、手がかからないと言われている猫は、独身の人や高齢の人でも飼育がしやすいと
飼うことに対してのハードルが低く考えられているかもしれません。
でも、猫は生きています。
単に「好きだから」というきっかけではなく、「猫と暮らす」ことの責任をしっかり考えておくことが大事です。

  • 癒されるから…という安易な考えはNG

    スヤスヤと寝ているときは天使のような表情をする猫。ときおり、抱っこをせがんでくるような甘える仕草も可愛らしく癒されます。
    でも、猫の姿はそれだけではありません。人間と同じように食事をしたり、排泄したり、喜んだり、怒ったり…。いろんな表情をしながら、一生懸命“今”を生きようと必死。そのすべてを受け入れてサポートする覚悟で、子猫を迎えるべきです。
    迎えたばかりの子猫は、環境に慣れずにギャーギャーと鳴くこともあるでしょう。トイレを覚えられなくて、部屋中にオシッコやウンチをもらすことも少なくありません。
    また、毛を飲み込んで時々吐くのも猫にはありがちな行動です。撫でようとしたら「シャーッ」とお怒りモードのこともあります。
    猫は人間を癒すために生きている訳ではなく、感情を持っているひとつの「命」だということを理解して迎えるようにしましょう。

  • 最期まで面倒を見る覚悟はありますか?

    猫を飼うときに必ず考えて欲しいのが、「状況が変わっても最後まで一緒に居られるか?」です。引っ越し先がペットNGだから飼うことができなくなった…なんて理由は、人間の勝手な都合ですよね。
    特に、一人暮らしで猫を飼うときには「自分が飼えなくなったときには引き取り手がいるか」をきちんと考えるべき。
    もしもの場合に誰にも託すことができないなら、猫との暮らしは難しいかもしれませんね。

  • 猫との時間を確保できるかどうか

    散歩がいらない分、犬よりもお世話しやすいと言われている猫ですが、コミュニケーション不足はストレスのもと。一人暮らしの人が飼うと、「いつも帰宅時間が遅い」「帰宅しても構ってあげない」という飼い方をするかもしれません。
    ひとりぼっちで留守番が多い猫は、ストレスが溜まり過ぎることもあるでしょう。
    ストレスは病気の大敵で、いろいろな病気を発症することもあります。
    猫へのケアがじゅうぶんできるか、しっかり考えておきましょう。

  • 経済的には大丈夫?

    猫は体が小さいので「キャットフード代はたいしたことない」と錯覚しそうですね。でも、キャットフードにもいろいろあって安価過ぎるタイプは、栄養不足で病気になる可能性もあるでしょう。
    それに、定期的な予防接種や害虫駆除、健康診断、体調を崩したときの動物病院代は結構かかります。
    消耗品の費用や病院代は個体差がありますが、5000~10000円かかったとすると年間10万円前後はかかることになるでしょう。
    そのほか、突発的にケガや病気をすれば、入院や通院、投薬、治療と費用がプラスされることも…。経済的に厳しいからと必要な治療をしないわけにはいきませんよね。
    猫を生涯守るため、自分の経済状況をよく考えてから飼うべきでしょう。

子猫を元気に育てる3つのルール

子猫を元気に、健康に育てていくために大切な3つのことです。

  • よく寝かせる

    子猫はまだ人間でいうと赤ちゃんと同じ状態です。人間でいう赤ちゃんの乳幼児期が、子猫の2ヶ月から3ヶ月にあたります。
    子猫は新しい環境で暮らすことになり、色々な不安を感じてストレスを溜めています。疲れを癒すには、よく眠らせてあげることが一番なのです。
    子猫にとって必要な睡眠時間は一日15時間から20時間と言われていますので、子猫を迎えたら安心して眠れる環境を整えてあげましょう。

  • 遊ばせすぎない

    環境にまだ子猫が慣れないのに、触りすぎたり遊ばせすぎたりすると、子猫が疲れてしまい、体調不良になったり元気がなくなったりします。
    子猫の頃は特に、体力の限界が来るまでずっと遊び続けてしまう傾向にあります。体力が落ちた状態でいると、普段なら跳ね返せるような病気にかかってしまうことにもなりかねません。
    子猫が家に来たら、2、3日は環境に慣れさせる日を作ってあげましょう。すぐに遊ばせることは避けて、ケージや子猫専用の部屋を用意して、子猫が安心できる場所で過ごさせてあげてください。子猫と遊ぶのは30分以内と決め、時間が来たら必ず休憩させてください。
    子猫が慣れてくれば、遊ぶ時間を増やしていっても大丈夫です。ただし、特にお子様がいるご家庭では、必ず保護者がついている状態で一緒に遊ぶようにしましょう。

  • ワクチン摂取するまで、
    外出やシャンプーは控える

    子猫は生まれて来た時に、外の世界の病気から身を守るために母猫から免疫を受け継いでいます。そしてその効果は、生後2〜3ヶ月を過ぎていくと次第に低下していきます。
    その頃から病気に対する抵抗力をつけるために、ワクチンの投与を始めていきます。少なくとも2回のワクチン接種が必要と言われています。
    このワクチン接種が済まないうちに外に出したり、他の生き物と接触させたりすることは、病原菌に近づくようなものになってしまいますので、気を付けましょう。
    また、シャンプーも控えてください。匂いが気になったり、体の汚れや、足の汚れがあったりする場合は、水のいらないムースシャンプーなどを使って綺麗にし、顔や口周りは拭き取るだけにしてあげてください。

子猫のお部屋作り

子猫が安心できるお部屋を用意してあげましょう。
ケージやサークルなどの、子猫が安心して過ごせる場所を用意してください。
猫は本能的に上下運動をしたがりますので、高さのある場所も作ってあげてください。

  • 子猫のお部屋作りのポイント
    • 01

      ケージやサークルを置いて
      子猫専用の場所をつくる

    • 02

      子猫専用の場所にトイレ、
      猫用ベッド、爪とぎを設置する

    • 03

      清潔な水をいつでも
      飲めるようにしてあげる

  • ROOM


    {ケージなど専用の場所}

    子猫を部屋の中では自由に散歩させない!
    子猫のうちは、慣れないお部屋で自由にさせてしまうのはよくありません。手が届かないような隙間に入ったり、思いもつかない場所から外に逃げてしまったりする場合もあります。
    子猫が慣れて落ち着くまでは、しばらくの間猫用の部屋で育てることにしてください爪とぎを置いて、子猫の頃から爪とぎで爪を研ぐことを覚えれば、大きくなっても柱や壁で爪とぎをしにくくなるでしょう。

  • TOILET


    {猫用トイレ}

    子猫が専用の部屋を出て、行動範囲も広がれば、トイレも増やしていってあげてください。子猫のうちは、トイレの場所が変わったり、砂が変わったりすると粗相をすることもあります。

  • WATER


    {新鮮で清潔な水}

    新しい環境に来たばかりの子猫は、とても緊張しています。しっかり水分を取らせて休ませてあげましょう。水は新鮮なものを用意して、いつでも飲めるようにしてあげてください。

Ⅱ 子猫のお迎え後に気を付けること


環境づくりはまだ体温調節がうまく出来ない子猫にとってとても大切です。
日中に日当たりの良い部屋や、風通しの良い場所は快適そうですが、
子猫にとってはあまり良くない条件だと言われています。
エアコンなどをうまく使いながら、子猫の部屋を用意してあげてください。

子猫に最適な環境作り

  • 子猫に最適な気温と湿度
    • 気温

      25℃前後

    • 湿度

      40%~60%

    • NG

      7℃以上の温度差が
      出来てしまう場所

  • {夏のポイント}

    夏の暑い時にはエアコンや扇風機、換気扇を使用して対策してください。ケージやサークルには冷却グッズを入れてあげても良いでしょう。
    特にお出かけで子猫だけ留守番させる場合は、エアコンや扇風機の風が直接あたらないようにして出かけましょう。
    梅雨の時期には除湿機を使用して、より快適にするのも良いですね。

  • {冬のポイント}

    猫にとって冬はとても気を付けてあげなければいけない季節です。特に短毛の猫は寒さに弱く、猫風邪を引いたりお腹を壊したりしがちです。 10月から6月までの夜は保温に気を使いましょう。猫用ヒーターや湯たんぽを使うのも効果があります。 また、室温に気をつける際は、湿度にも気を使いましょう。乾燥しやすいので、加湿器を使うのも良いでしょう。

  • attention

    ※冷却グッズや保温グッズを使う時には、猫が自由に使えるようにして、逃げ場を必ず作ってあげましょう。

  • 禁止事項
    NG部屋を締め切った中や車内で留守番させる熱中症、体調不良を起こす
    NGエアコンや扇風機の風が直接あたる位置に
    ケージや猫ベッドを置く
    体調不良を起こす
    NG食べ残したフードを片付けないで置いておく食中毒の原因になる

子猫のごはんについて

生まれてすぐの子猫たちは、まだまだ内臓が完璧ではありません。
初めて食べる時には、子猫用のフードでも、吐いてしまったり消化不良を起こしてしまったりします。
子猫の体重を見ながら量を調整し、フードの説明書にある分量や与え方をしっかり守って与えてください。
わからない場合はかかりつけの獣医師さんと相談しながらあげるのが一番安心です。
子猫はドライフードの食べ方がわからず、水や離乳用の猫用ミルクばかり飲んでしまうことが多いです。
成長に応じて固形物を口にする必要があるので、うまく調整しながら与えていきましょう。

  • {子猫用フードの作り方}

    子猫は一度に食べられる量が限られているので、一日3~4回にわけて少しずつ与えていきましょう。フードの量については個体差があるものなので、自分の猫に応じた与え方をしていきましょう。

  • {フードのあげ方}

    子猫は一度に食べられる量が限られているので、一日3~4回にわけて少しずつ与えていきましょう。フードの量については個体差があるものなので、自分の猫に応じた与え方をしていきましょう。

  • attention

    ワクチン接種が完了するまでには、ドライフードを食べられるように移行しておきましょう。
    固いものを食べられるようにして、顎の発達を促し、乳歯がちゃんと抜けるようにしてあげるためです。
    子猫用に離乳ミルクも販売されています。
    与える時期と量については個体差もありますので、心配な場合は獣医さんに相談しましょう。
    ドライフードや離乳ミルクを与えたら、清潔な水も必ずあげるようにしてください。
    容器はあまり深くなくて、子猫でも飲みやすいものを用意してあげましょう。

  • 猫にあげてはいけない食べ物
    • 塩分が多く味の濃いもの
    • 脂肪分の多いもの
    • 牛乳(消化不良を起こします)
    • 魚介類
    • チョコレートやココアのなどカカオ類
    • 葡萄やレーズン
    • フライドチキンなどの鳥の骨
      (食道や腸に刺さる可能性がある)
    • 観葉植物や植木
    • またたび
      (餌とは違うので与えすぎに注意)
  • caution

    子猫に人間の食べ物は与えないでください。人間の食べ物は、猫に適したものではありません。
    また、人間の食べ物は味も濃く、塩分や糖分が多いため、猫には取る必要のない成分を摂ってしまうことになります。
    さらに濃い味に慣れると味の薄いキャットフードを食べなくなることもあります。
    猫が食べると体に良くない影響を与えるものもありますので、しっかりチェックしておいてください。
    猫が体調不良を起こしたり、嘔吐したりした場合はすぐに獣医さんに連れていきましょう。

ワクチン接種を受けさせましょう

子猫の頃には、感染すると命にかかわるような伝染病があります。
ワクチンを接種すると、病気への免疫ができるので、病原体が体内に侵入しても発症を予防したり、
症状を軽度で済ませたりすることができるのです。
子猫は生まれた時に、初乳を介して母猫の持つ免疫を譲り受けます。
この免疫は生後45日から90日くらいまで効果がありますが、その後は次第になくなっていきます。
この抗体がなくなると、病気に対する抵抗力もなくなって危険にさらされることになります。
この時期に病気にかかることを防ぐために1回目のワクチン接種を行うのです。

  • ワクチンで予防できる病気
    • 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
    • 猫カリシウイルス感染症
    • 猫ウイルス性鼻気管炎
    • 猫白血病ウイルス
    • クラミジア症
  • caution
    • 病院へ連れて行く時は
      必ずキャリーで

      動物病院へ行く場合は、抱っこではなく必ず猫をキャリーバッグに入れましょう。外に出ることは病原菌との接触の可能性があることでもあります。また、外出時に逃げることのないように安全に運ぶ必要があります。

    • ワクチン投与が終わるまで
      してはいけないこと

      ワクチン投与が終わるまでは、外出させる(散歩させる)、シャンプー(体を洗う)は避けましょう。

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