はじめてのワンちゃん
- Ⅰ ワンちゃんお迎えの準備
- Ⅱ ワンちゃんお迎え後に気を付けること
Ⅰ ワンちゃんお迎えの準備
子犬が家族の一員となり、
健康で快適に過ごせるよう事前に準備するものとして
子犬にとって必要なグッズなどを紹介します。
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{ケージ・ベッドなどの寝床}しつけやお留守番などや子犬が安心して過ごせる場所として必要になります。
ケージの大きさは、一般的に90cm×60cm位がよいでしょう。
室内で放し飼いをしますといたるところにおしっこをしたりなかなかトイレのしつけがうまくいきません。
ベッドを置く場合はすぐに置かないでトイレのしつけがうまくいくまでは必要ないでしょう。
まずは丸洗いできる毛布やバスタオルなどを置くようにしましょう。 -
{ペットフード、おやつ}子犬を迎え入れてから最初の一ヶ月程度はブリーダーのところで食べていたものを与えるようにしてください。
環境の変化などによっていつもと違う食べ物を与えるとお腹を壊すことがあります。その後一気に変えるのではなく新しいフードに混ぜながら与えるようにしましょう。ドライフードなど固いフードの場合はお湯やペット用牛乳でふやかして食べさせてあげましょう。 -
{ペットフード用の食器・給水器}食器は陶器製・金属製といったある程度重量感があるものがよいでしょう。軽い容器ですと、すぐにひっくり返したりしてしまいます。給水器は留守番をしてる最中でもいつでも飲めるようにしておくために必要です。お皿でお水をあげると留守中にこぼしたり、ひっくり返したりします。ペットボトル型の給水器は、子犬がなめると、先端より少量ずつ水が出る仕組みになっていますので便利です。但し、お散歩後など沢山をお水を飲ませる場合はお皿に水を入れるほうが良いでしょう。
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{トイレ・ペットシート}おしっこを吸い取るシートとそのトレイです。ペットシートには、水分を吸収するポリマーが入っているため、かじって食べてしまったりすると非常に危険です。
メッシュ状の網の付いたトイレですと、噛んだり、シートで遊んだりする心配がありませんのでおススメです。
トイレのしつけのために最初はおしっこの臭い付きのシートを利用するのもよいでしょう。ケージの中にトイレを置く場合は寝床と完全に分けるようにしてください。 -
{犬用のおもちゃ}お留守番をしてるときなどにいくつかあると便利です。
最初は色々と噛んでしまうので、犬用のぬいぐるみを用意するとよいでしょう。
但し、間違って口の中に入らないようにするため、大きさには注意して下さい。
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{散歩用の首輪・リード}
首輪は子犬の時からつけてあげた方が早く慣れますので成長に合わせてサイズを替えていきましょう。素材はナイロン製がおススメで軽めのものを選らぶよいです。迷子になった時に困らないように首輪に迷子札をつけると安心です。首と胴の2点で犬を包み込む「ハーネス」というものがあります。首に負担もなくダックスなど頭部が小さな犬におススメです。リードは散歩の際につけましょう。
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{カート・キャリーバッグ}
子犬とおでかけするときに車や電車そして飛行機などで移動するときがあります。そんな時にカートやキャリーバッグがあるととても便利です。カートやキャリーバッグなどを使用すれば、子犬にも負担がかからず他の人にも迷惑をかけません。動物病院などに行くときに必要となりますので、用意しておくとよいでしょう。
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{散歩中などのトイレグッズ}
お散歩中にトイレをしたときにはトイレ処理用品などできちんと後処理をしましょう。
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ブラシグッズ
ブラッシングは毎日行うとことによって、汚れや臭いを抑えることができ、被毛が毛玉になることを防いだり、皮膚病などの予防にもなります。ブラシの種類はスリッカーブラシ、ピンブラシなどがあり、被毛の長さや質によって変わります。ブラッシングに慣れてない子犬の場合はゴム製のラバーブラシで慣らしてあげてもよいでしょう。ブラッシングは子犬とのスキンシップを取ることにも最適です。
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犬用シャンプー・リンス
シャワーはワクチンが終了し散歩できるようになってからして下さい。お散歩ができるようになるまでは、塗れたタオルなどで全身を拭いてあげてください。子犬の時は、犬用の低刺激のシャンプーを使って下さい。またシャンプーしたあとはしっかりと乾かしてください。風邪をひく原因にもなります。あまりシャンプーをしすぎると皮膚疾患の原因にもなりますので、特に汚れや臭いが気にならない場合は月に1~2回くらいを目安にしましょう。
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耳用ローション
耳は2週間に一回、垂れ耳の犬種の場合は一週間の間隔でお手入れしてください。あまり頻繁にお手入れをしますと逆に耳の皮膚を傷つけて炎症などの原因になりますので注意してください。お手入れはイヤーローションをコットンに適量とり、やさしく拭いてあげます。耳垢は綿棒で取り除いてください。耳の垂れたダックスなどの子犬は、耳のお手入れが重要です。子犬のときから耳のお手入れに慣れさせましょう。※耳アカや悪臭がひどいときは、動物病院で診てもらいましょう。
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犬用つめきり
子犬の時から、少しづつ慣らしながら使いましょう。犬のつめには血管が通っているため、深く切りますと血が出てしまいます。いきなり深く切るのではなく、最初は先を少しずつ切るようにして、コツをつかんでいきましょう。つめを切る時は犬を安定させて押さえてあげると、つを切りすぎたり関節を痛めたりすることを防げます。
Ⅱ ワンちゃんお迎え後に気を付けること
子犬の頃は体温管理がなかなかできないので少しの温度の変化でも体調を崩しやすくなります。
最後のワクチンが終わるまでは室外で飼われるつもりでも室内で飼うようにして下さい。
わんちゃんも人と同じく、人が暑いときは暑く、寒い時は寒いと思って下さい。
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ケージの置き場所
ケージは温度差の激しい場所(玄関や窓際など)には置かないようにしましょう。
わんちゃんは人よりも体高が低いのでエアコンを使う場合は床付近での温度を考えて設定して下さい。
そしてエアコンの風が直接あたらない場所にケージを置きましょう。
冬場などは暖房の他にペットヒーターやペット用の湯たんぽなどを用意すると良いでしょう。 -
おうちの中での注意点
子犬の頃は興味があれば噛んだり飲み込んだりと、とても好奇心が旺盛です。
ここでは安全と思われる室内でもわんちゃんにとっては危険なものを紹介します。タバコ
人と同じくタバコを間違って噛んだり飲み込んだりしますととても危険です。 乾電池など
飲み込んでしまいますと出てくることはないでしょう。沢山飲み込んだ場合などは、胃と腸がくっつくとこもあります。 小物類
アクセサリーや小さな文房具などは簡単に飲み込んでしまいます。先がとがったものに関しては腸などを傷つけることになります。 観葉植物
アジサイやシクラメンなどの観葉植物の中にはわんちゃんが食べると危険なものがありますので注意して下さい。 ティッシュや新聞紙
間違って食べてしまうと、腸閉塞を起こす原因となります。 電気コード
コードを噛み切ったりしますと感電の原因や漏電が原因で火事になってしまうことがあります。 このようにわんちゃんにとっては安心できる場所と思っていても危険が沢山あります。
できるだけわんちゃんを迎え入れる前に危険と思われものは隠すなど対策を立てておくのがよいでしょう。 -
抱っこなどによる事故
わんちゃんを抱っこする際には突然暴れたり、腕の中から飛び出したりしてしまうこともあります。 高さによっては、落下による骨折などの大ケガに繋がりとても危険です。最悪には頭を打ち死んでしまうこともあります。
抱っこの際わんちゃんが暴れた際にはすぐにしゃがんで落下しないように対応しましょう。
おなかを見せるような抱っこや脇の下に手を入れてぶら下げるような抱っこは脱臼や腰を痛める原因になるのでやめるようにしましょう。 -
段差などによるケガ
子犬はとてもやんちゃで時には危険な行動を起こすこともあります。
ベッドやソファーから飛び降り骨折など、子犬の骨は完全には固まっておりませんのでこのようなちょっとした段差でも骨折の危険性がありますので注意しましょう。
階段やベランダなどの転落防止にはネットなどの対策をしましょう。 -
足元の事故
人懐っこいわんちゃんは飼い主の足元を追いかけたりこともあります。うっかり足元にいるのを気づかず踏んでしまわないよう気をつけましょう。
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わんちゃんの転倒
わんぱくなわんちゃんは室内でもよく走り回ったりします。
床が滑りやすいフローロングなどは、転倒の原因や骨や関節に負担がかかりますので注意が必要です。
対策として絨毯やクッションフロアなどを敷くのもよいでしょう。
ただまだトイレを完全に覚えないうちは絨毯などにおしっこをしてしまう場合もありますので注意しましょう。
またその他にわんちゃん専用の滑り止めグッズもありますので色々試してみるのもいいかもしれません。 -
お風呂場などによる事故
お湯や水のはってある浴槽に落ちてしまう事故も多々見受けられます。普段から浴室には入れないようにしておきドアを閉めておきましょう。
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そのほかにも大丈夫と思われるものでもわんちゃんにとっては危険と思われるものはあります。
もしものことを考えわんちゃんの過ごしやすい環境を作りましょう。
これから一緒に過ごすわんちゃんもケガや病気などで動物病院にいくことになるでしょう。
ここでは信頼できる獣医さんのポイントや、実際動物病院へ行った際のポイントを紹介します。
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近くの獣医さん
いくら評判がよくても家から遠いと、なかなか簡単に連れて行くことができませんので、できるだけ近くの病院を選ぶようにしましょう。
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電話で確認
気になる動物病院がありましたら、直接電話して問い合わせてみるのもよいでしょう。
電話口での印象や対応なども選ぶポイントとなります。- 救急や夜間診療を対応してるか
- ワクチンや健康診断などの料金
- 休診日や診療時間
- その他気になる点
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動物病院へいく
実際に病院へ行った際は下記の項目を参考にチェックしてみましょう。
ただし、動物病院はウィルスの温床ですのでワクチン接種後に 比較をしましょう。- 院内の環境はどうか
- 治療行為や処置を見ることができるか
- 薬を出された場合は、その薬の効用や副作用をキチンを説明しているか
- きちんと清掃が行き届いてるか
- においは?
- 診断書は明細まで記入されてるか。
- 料金の内訳ははっきりしているか。
- 触診などでわんちゃんを雑に扱ってないか取り扱いが慣れてるか
- 問診の際は、こちらの話をしっかり聞いてくれてるか
- 入院した際面会が可能かどうか
- 検査や治療の際はこちらにキチンと説明をしてくれるか。
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今後ずっと一緒に過ごすわんちゃんですので信頼できる動物病院をみつけ安心した生活を送りましょう。