子猫の飼い方・しつけ方
Ⅰ 猫を迎える心構え
猫は健康で安全な環境だと比較的長く生きる動物で、
なかには20年前後生きる長寿の猫もいるため、
飼うには一生の面倒をみる覚悟が必要になります。
食事はもちろん、排せつ物の処理、安全管理、病気の予防、
避妊・去勢など、すべてが命を預かる飼い主の責任です。
猫との暮らしはとても素敵なものですが、
安易な気持ちで飼い始めると悲劇がおこる場合があります。
飼う前にきちんと情報を集めて、 検討することをおすすめします。
また、放し飼いにしてしまうと近所で排せつするなど迷惑になるので、
室内飼いにするなど、トラブルにならない飼育を心掛けましょう。
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猫が飼えなくなる主なケース
- 転勤の際の引越し先がペット禁止の場合
- 子猫が多く生まれたが全部育てるのが不可能な場合
- 家族に猫アレルギーが出た場合
- 近所から苦情がきて対策がとれない場合
- ペット禁止の集合住宅で飼っているのがバレてしまった場合
Ⅱ 猫に出会う方法
新しい家族となる猫と出会うには複数の方法があります。
購入する場合は動物取り扱い業の登録がされ、
きちんと動物に配慮した管理をしているところを選びましょう。
純血種ならばペットショップや動物の繁殖を行っているプロである
ブリーターから購入できます。
猫種にこだわらないのであれば、動物保護施設や
民間の動物愛護団体などから入手する方法もあります。
このような施設から入手する場合は室内飼いや去勢・避妊処置などが
条件になっている場合も多くなっています。
さらに知人などから入手し里親になるケースや、捨て猫を拾うというケースも多くあります。
猫の主な入手先と注意点
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ペットショップ
ペットショップ/陳列されていて衝動買いしがちですが、健康状態などを確かめて慎重に選んでください
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ブリーダー
飼育環境や、親・兄弟猫を確認することができます。親兄弟と一緒に少しでも長く過ごしている方が猫同士のコミュニケーション力が養われます
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動物愛護施設
動物愛護施設/信頼できる団体かを事前に調べておきましょう 譲渡には条件があるので確認してください
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里親募集
ネットやペット雑誌などの掲示板などにも多く掲載され、個人レベルでの譲渡が行われています
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捨て猫の保護
病気などに感染している場合も多いので、まずは動物病院で健康診断を受けましょう
Ⅲ 猫を選ぶ時の注意点
純血種の場合はそれぞれ特性があり、性格に違いがあります。
活発なタイプや温和でのんびりとしたタイプもいるので、
あらかじめそれぞれの特性を参考にして選ぶようにしてください。
特に長毛種の場合はきちんとしたグルーミングが必要ですから、
毎日その時間を持てるのかどうかも選ぶポイントとなります。
また、捨て猫の場合は病気や虚弱体質の可能性もあるので、
保護した捨て猫を新しい家族として迎える場合は、
早めに動物病院の診察を受けて、必要な場合は治療を施してもらいましょう。
事前に考えておこう!
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室内飼いができる環境なのか
放し飼いは交通事故や伝染病、中毒など危険が多いので
おすすめできません -
必要な運動を自宅で行えるのか
猫にもある程度の運動が必要です。活発な猫種もいるので
考慮しておきましょう -
グルーミングを毎日行える時間が持てるのか
長毛種の場合は、毎日毛をとかすことが大切になります
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健康状態が悪い場合に、
治療を受けさせることができるのか捨て猫の場合はみつけた時点で健康に異常のある場合も治療費や介護の必要性も考慮しておきましょう
Ⅳ 子猫を迎える準備をしよう
昔は放し飼いが多くみられましたが、
交通事故や伝染病など危険が多い現代では室内飼いがおすすめです。
猫が快適に暮らせる環境を整えることができれば、室内だけでも充分心地よく暮らせます。
外の景色が見える窓、高いところで休めるスペース、
ひとりで隠れることができるスペースなどを想定して部屋作りをしましょう。
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子猫は好奇心旺盛でとても身軽ですから、走り回ったり、ジャンプしたり、いろんなところに登ったりします。
あらかじめ、壊れやすいものは片付け、倒れやすいものは固定して、
事故のないように対策をとっておきましょう。